森とうです。こんにちは。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
結婚相談所では「20人もお見合いすれば結婚できる」という説があります。でも、次のご相談を頂きました。










20人もお見合いできる方は一部の方かもしれません。
ただ、複数人お見合いし、自分がわからなくなってしまった方は多いです。
50人、100人の人と出会って結婚したというネットの情報があると、「そういうものか」から「そうしなければ」になってしまう方もいます。
多数お見合いで迷走する人達には共通してみられる「お見合いへの勘違い」があります。
この記事では「勘違い」を踏まえ、どのようにしたら軌道修正が図れるのかまでを解説します。
参考ください。
なぜ「20人も会えば結婚できる」といわれるのか
なぜ「お見合い20人も会えば」というセリフがでてくるのでしょうか。
成婚者データをみると、その理由が見えてきます。
平均的なお見合い回数は20代・30代は10回~18回。40代は14回~24回です。
交際経験がない方はお見合い10人以下では難しい場合もあります。
そのため平均値が表す数字は交際経験有無にかかわらず「20人も会えば結婚できる」になるようです。
お見合い回数(平均値) | ||
年齢 | 男性 | 女性 |
25~29 | 9.7回 | 11.6回 |
30~34 | 15.8回 | 14.2回 |
35~39 | 19.8回 | 15.1回 |
40~44 | 22.0回 | 16.1回 |
45~49 | 25.4回 | 14.6回 |
【データ参照元:IBJ成婚白書2020年度版】
お見合いを20回以上繰り返してしまう方にはお見合いそのものに強い思い込みや勘違いをしている傾向があります。
今回はその代表的な3つの要素をご紹介し、どうしたらこれからの婚活を進めて行けるかを考察します。
お見合いし過ぎてわからなくなった人が陥っている勘違い3つ
「お見合いができる」しかも20回以上もできる、という方は多くありません。
お見合いが成立しやすい条件がそろっているとも言えます。
男性 ①経済力 ②見た目 ③年齢
女性 ①年齢 ②見た目 ③経済力
成婚者の方達と同じ条件を満たしている方は多いですが、なぜ一方は成婚し、一方は迷走してしまうのでしょうか。
主に3つの勘違いがあります。
- たくさん行動すると良い
- そのうち見つかると思っている
- 自分が妥協すれば結婚できると思っている
勘違いその1「たくさん行動すると良い」
婚活を始めると「たくさんの人にあうぞ!」と意気込みますよね。
お見合いは申し込みをした人すべてに会えるわけではありませんが、お見合いがどんどん成立すると気分もよくなります。
お見合い10人以内で交際相手が見ると「行動し甲斐があった」になりますが、そうならなくなると雲行きは一変。
「お見合いを繰り返してもいっこうにピンとくる人に出会えない」となり、しばらくすると、次のセリフをつぶやきます。






「限界効用低減の法則」
最初に「良い」と感じても、同じことを繰り返すうちに徐々に主観的満足度が減っていく経済的現象




勘違いその2「そのうち見つかると思っている」
「そのうち見つかる」という言葉は婚活者本人はもちろん周りからも「励ましの言葉」としてよく使われています。
果たして本当にそうですしょうか。
残念ながら、結婚相談所での成果=成婚には少し認識が甘いように感じます。
「そのうち」と過ぎているうちに年齢はどなたも平等に上がり、成婚は年齢が上がるとともに難しくなります。


データ参照元:IBJ成婚白書(2020年度)
勘違いその3「自分が妥協すれば結婚できると思っている」
お見合いを何回も繰り返している人から聞かれる言葉は「妥協すればいつでも結婚できるんですけどね…」です。



でも結局「妥協」しないからお見合いを繰り返しています。
そしてお見合い結果は「相手からお断り」も多いです。



婚活で大変よく聞かれる「妥協」という言葉。
この気持ちが強くある人ほど、お見合いでは「人を見下す雰囲気がある」「上から目線」とお相手からの感想として相談所に届いています。
意外とステイタスの高い人や若い時に交際経験がある方ほど「結婚相談所の出会い」を見下す傾向があります。
受験や就活のように「自分が頑張りさえすれば叶う」世界ではないのが婚活。
自分さえ「妥協すれば」といった発想でいる限り、その姿勢は相手に十分伝わり、自分が断っているようで相手からも断られています。