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IBJ成婚白書(2024年度版)発表「年齢・年収・成婚率」データが示す婚活のリアル

こんにちは。森とうです。千葉県柏市で結婚相談所を運営しています。

毎年発表されるIBJの「成婚白書」。
これまでも当ブログでもたびたび取り上げてきましたが、今年も成婚白書(2024年度版が発表されました。
これまで少しあいまいな表現だった「IBJ独自指標による成婚しやすさ」が「成婚率」に表示内容が変更されるなど、さらに内容がバージョンアップされ、読み応えのある資料になっています。

今回はその中から、婚活における年齢・年収・成婚率に注目し、ダイジェストでお伝えします。

これから婚活を始める方にも、すでに活動中の方にも、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

目次

1. ついに発表「年齢ごとの成婚率」

今回の白書では、これまでのIBJ独自指標による成婚しやすさ表示より、年齢層ごとの成婚率が明示されました。

年齢と成婚の関係

決して高い数字ではなかったのは残念な面ではあります。しかし、お見合い成立率が女性よりも男性の方が低いにもかかわらず、男性の成婚率が女性よりも高いのは男性の「行動力」「積極性」がかなり貢献しているといえます。

IBJ成婚白書(2024年度版)より作者作表

具体的な成婚率の数字を示したものは下記です。

男性の成婚率最高値は30代前半

  •   ~29歳:42.5%
  • 30~34歳:49.0%
  • 35~39歳:46.2%
  • 40~44歳:39.0%
  • 45歳以上:23.6%
    ▶︎ 男性平均:40.1%

女性の成婚率最高値は20代

  • ~29歳:36.4%
  • 30~34歳:35.8%
  • 35~39歳:30.3%
  • 40~44歳:22.5%
  • 45歳以上:15.7%
    ▶︎ 女性平均:28.1%

このデータからは男性は30代、女性は20代〜30代前半結婚の勝負時であることがわかります。

2. 男性「年収神話」はもはや幻?

昭和の時代からよく聞かれた「男は年収が高ければ結婚できる」という考え方。
今回の白書では、その言葉に「冷静な数字」が突きつけられました。

たとえば、同じ「高年収」でも年齢が上がると成婚率は下がる傾向があります。

  • 30代前半・年収500万円台 → 成婚率50%超
  • 40代前半・年収500万円台 → 成婚率30%台(※図2_11より)

男性の「年収×年齢」による結婚できる女性年齢も発表

  • 年収300〜500万円台の男性 → 男性が1~2歳上になる女性と結婚
  • 年収900万円〜1500万円台の男性 → 男性が4〜5歳上
  • 年収2000万円以上男性が8歳上
森とうゆうこ

たとえば「年収2000万円以上の47歳男性」の女性年齢39歳

高年収になると「若い女性と結婚」という現象は見られるものの、あくまで8歳差。

なにより「年齢×年収がバランスよく成り立っているか」という視点が成婚には欠かせないようです。

3. 成婚者に共通「行動量」と「すばやい決断力」

成婚者と退会者(=成婚せずに退会)を対比し、成婚者の特徴として以下の傾向も明らかになっています。

  • 年齢 成婚者:男性37歳、女性34歳 (退会者はさらに3~4歳年上) 
  • 在籍期間 成婚者:男性10ヶ月、女性:8カ月(退会者は1.5倍以上長い)
  • 成婚者は申し受け数も多いが、申込み数も2倍多い
  • お見合い数も多い。2~4倍。

4. 女性も「情報公開の時代」へ?!

女性の婚活においても「情報の公開性」「積極性」について昨年度につづき、言及されています。例えば、年収公開の女性は非公開の女性よりも成婚率が約2倍という結果のようです。

年収公開女性のほうが申込数やお見合い数も多く、男性からも「情報をオープンにする姿勢」は「前向きな行動」として評価されているようです。

森とうゆうこ

年収公開する女性は全国的にはまだ20%程度のようです。しかし、首都圏で見ると年々「年収公開」する女性が増えていると感じます。

5. 行動経済学から読み解く「婚活を先延ばしする理由」

2024年の成婚白書には「行動経済学者・学習院大学教授 鈴木亘氏」による寄稿も掲載され、「なぜ人は婚活を先延ばしにしてしまうのか?」という視点にも触れられています​。

たとえば…

  • まだいいやと婚活は先送り、そして婚期を逃す
    (現在バイアス)
  • つい居心地の良い実家暮らしを続け、独身
    (現状維持バイアス)
  • 自分の市場価値は若いまま
    (自信過剰バイアス)
  • 条件を下げられない
    (サンクコストバイアス)
  • 未来の結婚生活を過剰に心配し婚活に踏み出せない
    確率加重関数によるバイアス)

こうした思考の歪みに気づかないまま、年齢だけを重ねてしまう人は今も少なくありません。

その歪みを軌道修正してくれる「ナッジ(他者からの働きかけ)」が行動変容を促す力になると主張されています。

まとめ:婚活成功の秘訣は「知った」ではなく「だから動いた」

2024年の成婚白書は、婚活の本質を多角的に伝えてくれています。

  • 男女ともに成婚は若さの要素が大きい
  • 成婚者は退会者よりも約2倍以上行動している
  • 男性の高年収神話は年齢を無視すると成り立たない
  • 女性は「待つ姿勢」から「動く姿勢」がより顕著

まだ間に合う、でも知っただけでは何も変わらないです。
成婚者は知ったうえで「だから動く」というプラスの行動をしています。

結婚という目的地を漠然と感じている方は自分がどこにいるかの「現在地」を理解していないから。
私の結婚相談所では、こうした最新の成婚データをもとに、“自分らしい婚活マップ作り”から一緒に考えるサポートを行っています。

あなたの未来づくりのお役に立てたら幸いです。

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