森とうです。こんにちは。
千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
「結婚したい」と願い、「結婚相談所なら結婚できるはず」と毎日のように全国の女性達が結婚相談所に入会しています。
でも、同時にネットでは女性達の悲鳴があふれています。

会いたい人に会えません



普通のひとでいいのに



こんなはずじゃなかった
結婚相談所業界は女性が6割強です。
結婚相談所の入会時にこの言葉を聞かされていると、女性にも覚悟ができます。



30代は7割近くが女性と覚悟したほうがいいです。
ただ、入会前にこの事実を説明されず、
「こんなに素敵な人がいますよ」
「ハイスペック男性を選びましょう」
「若いからきっとモテモテですよ」
…という甘言を信用して活動を始めてしまうと「会いたい人に会えない」状況に直面します。
以前、Twitterに「東京は女性が結婚できない魔のエリア」という投稿をしました。
東京は女性が結婚できない「魔のエリア」(今日のIBJサミット会議より)
— 森とうゆうこ@結婚相談所🌸千葉柏 (@MoritoYuko) June 20, 2019
実際にIBJ女性会員は東京が多いです
・東京 5,294人
・神奈川 1,775人
・埼玉 1,018人
・千葉 883人
実は男性への希望年収も高い方が多いです…(希望年収600万以上) pic.twitter.com/AUC8PqvcJN



Twitterでは「知らなかった!」という声が大変多く頂きました。むしろ、とても戸惑った記憶があります。
2020年から始まった新型コロナウイルスの影響は「人に会えない」ことをもたらしました。
そして、2023年の今、婚活はまた復調の兆しがありますが、コロナ前に比べインフレ、物価上昇などの経済不安は高まり、婚活もこれまでと違う流れを感じます。
- 「婚活するなら結婚相談所から」という20代女性の増加
- 同類婚化(クラスメート婚化)
- 40代男性の駆け込み婚増加。ただし、同世代女性を嫌う傾向
この記事では結婚相談所で「普通の人」と出会うにはどれほどの難易度があるのかを解説します。
厳しい内容ではありますが、現実を見据え、堅実に活動してほしいと思います。
婚活女性は「年収500万以上の男性がいい」の理由
婚活女性の「普通の男性像」としてよく聞かれる声は次の3つ。
- 誠実な人
- 身長は私よりも高い人。できれば170cm以上
- 年収は500万以上
転職サイトの情報によると首都圏30代男性の平均年収は500万円台。
IBJのメイン層である首都圏婚活女性が「年収500万の男性を普通」と考える背景でもあります。


男性の年収と成婚しやすさは比例します。


結婚相談所の30代男性年収は400万、500万台
結婚相談所は「年収600万以上の男性がたくさんいる」というイメージをあるようです。



婚活アプリには600万以上の男性がたくさんいたので、相談所の同じだと思っていました
相談所の場合、男性は収入証明(源泉徴収票)を提出するため、アプリとは少し見える景色が違います。
相談所の男性の最多年収層は400万、500万円台。30代も同様です。
30代・年収500万男性は「妥協して」という雰囲気で使われる普通レベルでは決してないです。


30代年収500万男性は多いのになぜ会えないの?
30代年収500万円男性は相談所の中で最も多いにも関わらず、女性達からは会えない、という声があります。



そして、500万円台30代男性の成婚率はとても優秀です。
【年収500万円台男性の成婚しやすさ指数】
年齢 | 全国 | 関東 | 東海 | 関西 |
---|---|---|---|---|
20代 | 160% | 117% | 135% | 293% |
30-34 | 139% | 125% | 117% | 198% |
35-39 | 95% | 87% | 111% | 97% |
40-44 | 74% | 63% | 85% | 79% |


20代女性も油断大敵
婚活は若さが成婚の可能性は大きくします。


それでも、首都圏20代女性が同世代に「年収500万」を求めると厳しい競争が始まります。(2022年5月3日現在:東京・千葉・神奈川・埼玉 IBJ会員データより作成)
👩20代女性:約1,300名
⇓
👨20代男性
(年収500万以上・大卒以上)
倍率 6倍
👨20代男性
(年収500万以上・大卒以上・身長170㎝以上)
倍率 9倍



20代から競争率は高いです。
- 20代男性は300万、400万代が中心
- 20代成婚女性は同年齢~5歳年上までの男性と成婚
- 年収重視の場合、アラフォー男性とはお見合いが成立しやすい…



ただし、10歳差などになると交際中に「相手に気を使う」「話題が合わない」と交際終了になることが多いです
30代前半女性は「同世代・年収500万男性と結婚」できるのか
30代前半女性は約3,000名。(上記4都県 2022年5月現在)
年収500万以上、大卒以上、170㎝以上の30代前半男性は約620名
30代前半男性には20代女性も申し込みするため倍率は上がります。
👩30代前半女性+👩20代女性
⇓
👨30代前半男性
(年収500万以上・大卒以上・身長170㎝以上)
倍率 約7倍
👨30代前半男性
(年収600万以上・大卒以上・身長170㎝以上)
倍率 約12倍
👨30代前半男性
(年収700万以上・大卒以上・身長170㎝以上)
倍率 約22倍
「身長を妥協しても」5倍以上
妥協しやすい項目「身長」を外しても、高倍率は続きます。
👨30代前半男性
(条件:年収500万以上/大卒以上/身長問わず)
倍率 約5倍
👨30代前半男性
(条件:年収600万以上/大卒以上/身長問わず)
倍率 約8倍
👨30代前半男性
(条件:年収700万以上/大卒以上/身長問わず)
倍率 約15倍


【IBJ代表的カップル】
30代前半女性&30代後半男性の場合
IBJ成婚カップルとして最も多い年齢層。
成婚女性はどのような倍率の中、成婚までたどり着いたのでしょうか。
30代後半男性・年収500万以上・大卒以上・身長170㎝以上は約1,100名。
※身長問わず:約1,600名
(上記4都県 2022年5月現在)



30代後半ハイスぺ男性には30代後半の女性~20代女性から幅広い年齢層からお見合い申し込みがあります
👩20代~39歳女性=約7,400名
(上記4都県 2022年5月現在)
⇓
👨30代後半男性
(条件:年収500万以上/大卒以上/170㎝以上)
➡倍率 約7倍
※身長問わず、約5倍
👨30代後半男性
(条件:年収600万以上/大卒以上/170㎝以上)
➡倍率 約9倍
※身長問わず、約6.4倍
👨30代後半男性
(条件:年収700万以上/大卒以上/170㎝以上)
➡倍率 約13倍
※身長問わず、約10倍
30代後半女性は成婚は難しいのか?
ここまで読んでくると、「もう30代後半女性は結婚できないのではないか…」と不安に思うかもしれません。
30代後半女性の「成婚しやすさ」は充分あります。
【年齢と成婚しやすさの関係】
年齢 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
25-29 | 155.6% | 158.5% |
30-34 | 128.7% | 162.6% |
35-39 | 106.7% | 139.3% |
40-44 | 79.8% | 106.9% |
👩30代後半女性は約3,100名
(上記4都県 2022年5月現在)
⇓
👨40代前半男性
(条件:年収500万以上・大卒以上・身長170㎝以上 940人)
➡競争率 3倍
(身長・学歴問わずなら、2倍)
ただ、40代男性は「子供がほしい」との要望がとても多く、アラサー(30歳前後)の女性を望む方も大変強いです‥‥。
30代後半女性との要望のすれ違いが起きています。



30代後半の成婚女性のお見合い回数は成婚白書によると1回~5回(最頻値)
とても少数ですが、このお見合いを成婚に進ませることが重要です。
婚活は短期化へ
結婚相談所はやはり短期化の傾向があります。
要因は男性優位な状況とも考えられます。
男性は女性よりも「1日でも早く効率よく相手を見つけ、結婚し、仕事に戻りたい」という意識が女性よりも強い傾向にあります。
女性は「結婚で人生が変わる」と考える方も多く、相手選びが長期化してしまうのとは真逆です。



「決断が早い女性」は男性から大変人気が高いです。
結婚相談所ほど「普通の男性」ほど「高倍率モテる男性」
「婚活の厳しさを知らずに活動を始めてしまった」という女性の声は大変多いです。
ではどうしたら挽回、改善できるのか。
相手選びのポイントを少しずらす必要はあります。
ただ、大変よく見かけるのは「自分のプロフィール」が「選ばれない要素」になっているです。
入会時に書いたプロフィールをそのままにしていませんか。
そして、100人、200人の女性から申し込みが殺到します。
就活と同じように「刺さるプロフィール」ではないと、目に留めてもらえせん。
「料理作ります」「家庭重視です」といった言葉はとても普及しすぎて「景色」と化しています。
「家庭重視です」論調よりも「一緒に働きます」といった共働き思考の女性は高評価です。



特にハイスぺ男性といわれる方ほどマネーリテラシーも高く、「自立した女性」を望む傾向にあります。
「ハイクラスな生活をしてきた上質なワタシ訴求」も、裏目に出ることが多いです。
相手のプロフィールを読んで感じた「変な感じ」「嫌な感じ」を自分のプロフィールにもないか、客観的視点が婚活を成功に導きます。


まとめ
女性にとって耳ざわりの良くない内容に結果的になり、同じ女性として、とても心苦しいです。
でも、色良い話ばかりをしても、結局、時間もお金も費やしてしまうのは婚活者ご自身です。



それでも「ハイスペック男子と結婚」という引き寄せの法則の話はまだまだ根強くあります。
何度も申し上げますが、結婚相談所は女性が多く、男性が有利。
「普通の男性」ほど「高倍率モテる男性」です。
この記事では「経済力」だけに焦点を当てていますが、「見た目・婚姻歴・一人暮らし・趣味・喫煙・宗教」などのほかの要素は加味していません。
実際の「倍率」はより高くなることが予想されます。
婚活を成功するには、現実把握は怖いですが、必要です。
そこから真のスタートが始まるともいえます。
自分の人生を大切にしたいからこそ、次の行動にうつすことをお勧めします。
最後まで読んで下さったあなたであれば、きっと婚活の様々な困難も乗り越えられると感じます。
自分の勇気を信じて、「幸せな結婚生活」を手に入れて下さい。