結婚相談所の複数交際を「選択の科学」から考察

森とう(@MoritoYuko)です。こんにちわ。
千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。

IBJ日本結婚相談所連盟の婚活支援のひとつに「複数交際」というサービスがあります。

「複数交際」は一定期間(ほぼ2~3週間)、複数のお相手と同時に仮交際を並走することができます。
婚活の時間を最小限にし、結婚生活を最大限長くするためにルール化されています。

その間、結婚相談所の担当者に相談しながら「だれと真剣交際に進むのか」の選択と決断をしていくのです。

しかし、選択肢が多いゆえに選びきれず、結局、お相手をほかの方に取られたり、自分から幕を引いてしまい、ゼロにしてしまう方も多いです。

ここでは、なぜそうなるのか、どうすれば回避できるのかを解説します。

選択肢が多いほど不幸になる

選択で悩む最大の理由は「最高の選択をしたい」からではないでしょうか。

「選択を科学する」理論を展開し、大ベストセラー著書『選択の科学』を持つコロンビア大学教授「シーナ・アイエンガー」の「ジャム屋の話」をご紹介してみましょう。

(著書ではジャム屋が登場しますが、日本ではあまり馴染みがないのでワインショップにしています。)

あなたは最高のワインを選ぼうと意気揚々にお店に行きます

いろいろ見てみたものの、あまりの種類の多さに圧倒され、自分が最初にどのようなワインをほしかったのかわからなくなっていきます…

色々なワインを手にするも迷うばかり…

でも、時間ばかりかかっている自分に焦りも感じていきます…

そして、ついに時間の経過に気づき、何も買わずに帰るわけにもいかず、結局代わり映えのしないワインを買って帰る…
心の中はこんなはずではなかったという後悔ばかり…

一方、となりのワインショップは数種類しか置いていないが、買い物客は短時間で買い物をすませ、とても満足そう…

選択肢が多いからいい買い物ができるわけではなく、むしろ選択肢の多さに手に負えなくなってしまった客の話です。

「最高のもの」を買うつもりが、「一番選択したくない買い物」をしてしまっています。

選択で後悔しないために

「シーナ・アイエンガー」は、この一番選択したくない、幸せの選択を惑わすこととして4つの現象を記しています。

【幸せな選択を惑わすこと】
①数値にこだわりすぎる
②自分のほしいものがわからない
③「幸せ」を過度に期待をする
④「分かっていても」間違った選択をして安心する

この4つを乗り越えていくには、どうしたらいいのでしょうか。
婚活になぞられて、対処法を考えてみます。

①数値にこだわりすぎる

わかりやすい数値に惑わされずに、直観を大切にすること。

相手の「年齢」「年収」「学歴」といったわかりやすい要素よりも「この人といると自分らしくいられる」いった直感を持てるかどうか、ということでしょうか。

②自分のほしいものがわからない

教授は次のようなことも言っています。

人間の直観は残念ながら目の前の「誘惑」に惑わされやすい。
将来のことを冷静に考えられるのは「理性」だけ

結婚相談所にも誘惑は潜んでいます。
思わぬ「モテ期」を経験し、いつまでもお見合いを繰り返す。
24時間稼働する検索システムで、いつまでも相手探しを続けてしまう。

誘惑によって直感が弱められてしまった時は婚活も迷走しています。

その時こそ誘惑から距離を置き、冷静に理性を働かせて将来を考える必要があるようです。

③幸せへの過度の期待

他者依存は非常に効率が悪く、自分が変わることが一番成果が見えやすく、そして確実である

婚活では、お見合い相手の不足部分を指摘するよりも、自分が合わせられるかどうかを判断した方が賢明である、ということでしょうか。

④分かっていても間違った選択をしてしまう

直感はいつも誘惑に負けやすく、誘惑によってなされた選択には、「明日からのことが考慮されていない」ということを認識しておく

誘惑による選択は一番後悔しやすい、ということですね。
結婚相談所婚活では一番避けたいところです。

複数交際で幸せな選択をするには

アイエンガ―教授は「幸せな選択」をするには、理性を3つのステップで働かせること、と説いています。

①1年後、どのような状態でいたいのか。

②3年後、さらにどのような状態でいたいのか

③10年後、さらにどのような状態でありたいのか。

「将来像を考える」というと、自己の掘り下げに意識を向けやすく、結局やらずじまいなるため、「身近な人の状態を観察すること」も勧めています。

先に結婚した友人達、家族、両親。
そして職場の上司はわかりやすい例かもしれません。

上司の現在をみて、自分の未来を創造してみる。幻滅するか、希望に満ち溢れるか、観察できるようです。

まとめ

アイエンガ―教授の「選択の科学」をもとに、複数交際で、後悔せず最良のお相手を選ぶ方法を解説しました。

3人、4人と複数交際を広げ、結局どれも中途半端になり、お手上げになってしまう方は意外と多く、複数交際のワナと言われています。

直観と冷静な理性を働かせること。

これが複数交際から「幸せな選択」をするための秘訣かもしれません。