森とうです。こんにちは。千葉県柏市で結婚相談所を運営しています。
「優しい人がいい」。
多くの婚活者が口にする言葉なのに、その「優しさ」の中身は人によって大きく違います。
実は、婚活が長引いている方ほど、優しさを「安心できる静けさ」と捉えてしまい、それがいつの間にか「何も起きない停滞」に変わっているケースが少なくありません。
一見すると穏やかな関係でも、話が前に進まず、未来が描けないまま時間だけが経っていく。
現場では、このパターンが驚くほど多いのです。
この記事では、そうした「優しさの誤解」がなぜ起きるのか、そして本来の意味での「優しさ」とは何かを、
婚活支援の実例を交えながら整理します。
「優しい人がいい」と思う背景には、あなた自身の大切な価値観や防衛本能も隠れています。
その部分も丁寧に解説していきますので、どうぞ気負わずに読み進めてみてください。
グイグイ来ない人=優しい人?その思い込みが落とし穴
婚活では、「グイグイ来ない人」「波風を立てない人」を優しいと感じてしまうことがあります。
けれど、その静けさは「安心感」ではなく、単に“何も言わない無風状態”である場合があります。
何もしてこない相手を「優しい」と結びつけてしまうと、動きのない関係ほど「平和」に見えてしまう。
でも実際は、相手が自分を守るために距離を取っているだけのことも多いのです。
そこにあなたに対する思いやりや気遣いが十分にある…とは限りません。
👇 こんな場面が増えていませんか?
一つでも、思い当たるなら、「優しさの定義」を見直す時期かもしれません。
- 「穏やかな人」だと思う一方で、自分が相手に映っていない感覚がある。
- 具体的な話をしてこないのに「気を使ってくれている」と想像して補ってしまう。
- 「優しいけど…」と、どこか心が晴れない。
- 波風は立たないのに、未来を考えると不安が残る。
これらは「もう傷つきたくない」という心の自然な反応です。
ただし、その「安心感風の気持ち」は、優しくされているという心地よさではなく、「何も起きていない虚無感」であることが多いのです。
その結果、「優しい人」なのに、「話が進まない」「未来が描けない」と感じ始めます。
本当に優しい人は「関係を前に進めてくれる」
本当に優しい人は、あなたの気持ちを尊重しながら、「どう思う?」「それならこうしようか」と二人の関係を先に進めようとします。
「察してほしい」ではなく、具体的に未来を見せてくれる人。
ここを取り違える人がとても多いです。
「優しさ」の定義がズレると婚活が長引く
「優しい人がいい」と言いながら、実際は「反応の薄い人」に時間を費やしてしまうことがあります。
相手に踏み込めないまま、「まだ判断は早い」「気持ちがわからない」と数か月が過ぎ、結局、相手の感情を「想像」するだけで終わってしまう。
でも、本当に優しい相手は、あなたの迷いを放置しません。
「今、どう思ってる?」と向き合う姿勢を見せてくれるはずです。大切なパートナーになる相手なので。
「優しい人」を求めるときほど、自分を雑に扱っている
「優しい人がいい」という言葉が増えすぎて、意味が曖昧になっています。
その奥には、「心の痛みを誰かに癒してほしい」という願いが隠れていることも多いのです。
外の世界に優しさばかり求めると、 相手の態度ひとつに振り回されてしまい、「私は大切にされていない」と感じやすくなります。
でも、本当に必要なのは、「他人からもらう優しさ」より、「自分の心を丁寧に扱うこと」です。
それができるようになると、 相手の優しさを「試す」ことも、確認ばかりの交際にならない。
婚活は「優しい人を探す旅」ではなく、
「自分の心を雑に扱わない練習
その練習を続けていくことで、自分がしっかり立てるようになる。
そのとき、あなたの隣にいるのは、単なる「優しい人」ではなく「対等に歩ける人」のはず。
そこから、本当の「安心感のある優しさ」を手に入ると感じています。
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婚活中に「このままでいいのかな」と感じたら
「何かが進まない」と感じたら、一度立ち止まること。
心の優しさも、行動の優しさも、どちらも大切。どちらかに偏ると、婚活は進みにくくなります。
心のブレーキはあなたを守るための藻でもあります。
▶ 婚活をこれから始めたい方には
▶ 他の相談所や婚活サービスで行き詰まりを感じている方には
「誰かと一緒に、今の状況を整理してみたい」と思われたときに、ご活用いただければ幸いです。
