「いつかは結婚したい」20代が知っておきたい婚活事情

森とうです。こんにちは。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。

今回は「いつかは結婚したい」と考える20代の方々が「婚活の事前知識」として知っておいた方が良いことをお伝えしたいと思います。

「まだ早い」と思った時点で「もう遅い」を避けるためでもありますが、結論から言うと20代から婚活した方が良いです。今回はその理由についてもお話します。

日本政府が発表するデータも引用・解説しますので、冷静に「20代の婚活」を考えてみてください。

目次

晩婚化という言葉が「婚期を逃す」功罪

「晩婚化」「結婚年齢が上がっている」と言われて久しいですが、実はこの言葉には少しからくりがあります。

結婚適齢期である若年層(20代~30代前半)の人口減少に伴い婚姻数も減少。そして少数の中高年の結婚が平均値を押し上げることで「平均結婚年齢」が上昇しています。決して、若者の結婚が遅くなっているわけではないのです。下表をご覧下さい。

現在、日本の初婚のピークは男女ともに27才20年前とほぼ変わりません。

画像引用元:日本経済新聞「初婚のピーク、今も昔も「27才」晩婚化は本当?
晩婚化の「印象」はなぜ起こる
  • 若年層の人口減少に伴う婚姻数減少の中、中高年の婚姻数増加による「平均値」の引き上げ
  • 政府発表やマスコミがよく利用するのが単純な「平均初婚年齢」
  • 年齢が高い芸能人カップルの結婚はマスコミにとりあげられやすい

20代こそ「晩婚化」という言葉に惑わされないこと。「周りがどんどん結婚している」のは20年前も今も変わらないのです。

結婚の8割は男性34才、女性32才までに成立

「男性は女性よりも結婚が遅くても何とかなる」という声もあるようです。しかし下記のデータをみると、実際はそうではありません。

男性の初婚の8割は34才までに成立しています。

男性よりも結婚意識の高い女性は初婚の8割が32才までに成立しています。

データ参照元:IBJ成婚白書2023年度版

「まだまだ結婚は早い」という謎の言葉を信じて30代を過ごし、40歳近くになって婚活を始めても、非常に厳しい活動になるのが実態です。

結婚相談所は20代が最も有利

下記の表はIBJの成婚データ「年齢と成婚しやすさ」を表したものです。

データ引用元:IBJ成婚白書2023年度から再編集

20代での成婚は30代以降に比べ高いことがわかります。
20代で行動することで、時間的余裕と高い成婚率の中で活動することができ、充実した結婚生活に一歩前進します。

結婚相談所は「交際期間が決められている」のもメリット

「まだ20代」なので結婚相談所ではなくても相手を見つけられると思うかもしれません。婚活アプリも人気です。ただ、一つ注意しなければならないは「自由恋愛」でも「婚活アプリでの出会い」でも「いつ結婚するのか」のゴール設定が不明確な点です。

下の表は「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)」から「出会いから結婚に至る交際期間」を抜粋したものです。結婚まだたどり着けた方でも「2~3年未満」もの交際期間を要しています。

データ作成元:ゼクシィ結婚トレンド調査2022首都圏から著者再編集

一方、結婚相談所の交際期間は最長6カ月がルールです。「だらだら交際」「なんとなく交際」を避け、結婚に向けて「建設的な話し合い」を行い、夫婦関係の基本を交際中から取り組めるのが結婚相談所のメリットです。

「5年10年と長く付き合っても結婚して数か月で別れた」という話は残念ながらよく聞く話です。交際期間が長いから結婚生活が安心という訳ではないのが「結婚」の難しいところかもしれません。

親世代の「子どもの婚活」との向き合い方

さて、20代の子どもを持つ親御様への「子どもの婚活の向き合い方」についても、お話します。

結論から申し上げると、「婚活」は親世代が経験したことのない活動であり、結婚を経験したことがないわが子が挑戦します。やみくもに不安がらせず、ご子息が「相談しやすい雰囲気」をぜひ心掛けていただきたいです。そのためのポイントをいくつかご紹介します。

昭和の発想にとらわれない

20代の親世代は昭和バブル期に結婚していることが多いです。この頃の出会いは職場や友人の紹介が多かったのですが、今や「職場婚はセクハラの温床」コンプラ違反への不安」となるため壊滅状態です。今は「出会い」を自力かつ積極的に作らなければならない時代なのです。

親が子どもに「職場にいい人いないの?」といった言葉は現在の状況には合わなくなり、むしろ親であってもセクハラ、パワハラに近い言葉として認識しておくべきです。

そして「近所の〇〇ちゃんは結婚したらしいわよ」などの言葉こそ、親の不安を子どもにぶつける未熟な行為です。

「まだ早いのでは」発想も親ブロック

今20代の親世代はまだ高卒・短大卒の方も多く、結婚年齢が27歳前後であれば、「社会にでて10年ほど経ち、職場で出会い、そして結婚」の計算です。

ただこれを今の大卒の子ども達に当てはめると33歳になります。これまで説明してきたようにこの年齢では結婚のピークが過ぎてしまっており、親がかわいい我が子を「婚活弱者」にさせてしまうことになりかねません。

コロナ禍が新しい出会いの形を生んだ

コロナ禍でオンラインでの出会いが急速に増え、出会いの可能性が広がりました。

婚活アプリの普及も進み、結婚相談所も「安全面訴求」はそのままにオンライン対応が進化しています。

子ども家庭庁の調査によると2020年以降、恋愛結婚が減少しはじめ、見合い結婚が衰退の一途から上昇に転じ、そして新たに「ネットで(出会い結婚)」が登場しています。

ネットの利用が当たり前の20代にとっては、新しい婚活スタイルがより有利になっているのです。

引用元:こども家庭庁

子どもが親以外の家族を持つことに応援を

不透明な時代というセリフはいつの時代でも言われるものですが、我が子がこれからの不透明な時代を生きていくために、親世代が20代で自分の家庭を持ったようにわが子もぜひ20代から応援していただきたいと思います。

まとめ

20代をはじめ多くの方が「適当な相手に巡り合わない具体的な内容」として「出会いがない」と言っています。

しかし、実際は「何も行動していない」ことが日本政府の意識調査の結果からも分かります。(下記参照)

引用元:こども家庭庁「結婚に関する現状と課題について」

何も行動していない、というよりも「何をしたいのかが、分からない」ということだとすれば、20代はまだまだ柔軟に思考錯誤ができる時間があるということです。

周囲の「まだ早い」「いつか結婚できれば良い」という声に惑わされず、積極的に行動することが大切です。

20代だからこそ、リスクを恐れずチャレンジできる自分を信じて、新しい出会いに一歩踏み出してみて下さい。

私たちはそういう積極的なあなたを応援しています。

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