森とうです。こんにちは。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
本日は「婚活と学歴」について、多くの方が抱える不安に触れてみたいと思います。
「結婚相談所はレベルが高いって聞きます。僕は学歴が少し低いのですが、大丈夫でしょうか?」
実際に、こうした声をいただくことは少なくありません。
不安から「学歴で選ばれにくいなら、できるだけ多くの人に申し込もう」と考える方もいらっしゃいます。
たしかに、プラットフォームを使えば毎週たくさんのお申し込みが可能です。
けれども、それがかえって断られる経験を積み重ね、自信を失ってしまうケースも少なくありません。
結論から申し上げると、せっかくの勇気を活かすためには、ただ申し込み数を増やすのではなく、お相手のプロフィールをよく読み、申し込むことが大切です。
この記事では、婚活にいまだ残る「学歴フィルター」の実態と、それをどう突破していけるのかを整理してみます。
H2-1. 婚活に残る「学歴フィルター」の実態
結婚相談所や婚活アプリでは、プロフィール検索画面に「年齢・年収・学歴」が並びます。
つまり、相手の人柄を知る前に、「学歴が目に入る仕組み」になっているのです。
女性の多くは「大卒以上」にチェックを入れて検索します。
実際、IBJの公式データ(2025年1月時点)でも、会員の最終学歴は男性は大卒53.7%・大学院卒16.8%。女性では大卒59.5%・大学院卒6.8%。

つまり婚活市場そのものが「大卒以上が当たり前」という環境で動いており、女性が大卒以上を前提に考えるのは自然な流れといえます。
H2-2. 学歴と成婚率の関係(男性と女性の違い)
IBJ成婚白書(2024年度版)によれば、都市部のデータでは男性は大学院卒の成婚率が53.9 %と最も高く、大卒(40.6 %)から義務教育卒(13.3 %)まで一直線に下がっています。

つまり、男性にとっては学歴が依然として「結婚相手としての安心材料」として見られているのです。
一方で女性は、大学院卒29.6%・大卒31.6%・専門学校卒28.4%とバラバラで、学歴による明確な序列は見られません。
この違いこそが「学歴は男性により強いフィルターとして作用する」という現実を示しています。
H2-3. 学歴の効力は年齢とともに薄れていく
20代までは「どこの大学を出たか」が話題になることもあります。
しかし30代になると、評価されるのは 成果・信頼・人柄です。
40代ではさらに明確になり、「この人と安心して暮らせるか」が重視されます。
50代の私から見ても、結局, 学歴は「18歳までの経歴にすぎない」 と感じます。
人生で本当に大切なのは、誠実さ・安定感・信頼される人柄!
また、学歴だけでお見合いが成立しても、交際に入った途端、「ハロー効果」の逆の「ネガティブ・ハロー効果」が作用してしまうこともあります。(=最初は「高学歴だから安心」と思われても、実際に話すと期待外れに感じられ、逆にマイナス評価が強まってしまう現象です)
つまり、学歴はあくまで入り口の一要素にすぎず、結婚の決定打にはならないのです。
H2-2. 女性が学歴に安心感を求める深層心理
「学歴なんて社会に出たら関係ない」と思う人も多いでしょう。
確かに、仕事や生活の場面で学歴そのものが役に立つことはほとんどありません。
それでも婚活の場では「学歴フィルター」が残りやすいのです。
なぜなら、女性にとって結婚は「安心できる未来を選びたい」という気持ちが男性以上に強く働く場面だからです。
不安が強いほど、人は“安心材料”を求めます。
女性が学歴を条件に入れるのは能力の証明ではなく、「少しでも安心感を得たい」という自然な心理の表れなのです。
H2-4. 学歴に自信がなくても見える「突破口」
まず意識したいのは、焦らないことです。
学歴や条件にコンプレックスを抱く方ほど「乱打戦」に陥りやすく、かえって早期に自信を失う傾向があります。
「積極的に申し込めばいつか扉が開くはず」という行動力自体は悪くありません。
しかし、自分が会いたいと思うのと同じように、お相手にも希望条件があります。
そのためにプロフィールがあり、そこには相手の想いが映し出されています。
プロフィールを読み込んだうえで「あなたに合う理由」を添えて申し込むことが、承諾につながりやすいのです。
さらに、成立したお見合いを大切にすることが、婚活成功への最短ルートです。
「乱打戦で成立したお見合い」は意外と相手にも伝わってしまいます。
逆に「あなたのプロフィールをよく見て、この点に共感しました」という気持ちで臨むお見合いは、相手にも「不思議とよい印象があった」となり、信頼を得る突破口となります。
だからこそ、学歴に不安を抱いていても、過度に心配する必要はありません。
まとめとご案内
婚活は「条件の勝負」ではなく、「お互いが納得できる結婚」を探すプロセスです。
学歴に自信がない方でも、誠実さや清潔感で信頼を得て結婚に至るケースは数多くあります。
ただし、その進め方や突破口は本当に人それぞれ。
ブログの情報を読むだけではなく、自分の状況に合わせた婚活設計が必要です。
森とうマリッジデザインでは、初回の【婚活診断ミーティング】で「どんなプロフィールに共感しやすいか」や「どんな申し込みが承諾されやすいか」などもお一人ずつの状況を整理し、最適な戦略を一緒に考えています。
学歴や条件に悩んでいる方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
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