こんにちは、森とうです。千葉県柏市で結婚相談所を運営しています。
今日は、仮交際中によくあるご相談「ときめかないけど、良い人そうな人との交際をつづけていいのか」問題について考察します。

優しいし、悪い人ではなさそうです。違和感もありません。でもいわゆるドキドキするような「ときめき」感はなくて‥
この話は女性だけのように見えますが、実は男性からも度々届きます。



彼女は見た目が好みだし、一緒にいると居心地はいい
でも、結婚相手としても好きかとといわれると、これが正解なのか、自信がなく‥
結婚相談所での交際では、こうした迷いは決して珍しくありません。
特に、これまで交際経験が少ない人や、社会人になってから恋人が長期間いない方などは「男女交際」はすっかり及び腰という方もいます。
そして「自分の気持ちが動きだすまでに時間がかかるタイプ」の人は、総じて、この問いに直面していくように思います。
以前は「男性は最初に猛烈に盛り上がって‥」という傾向がありましたが、年々「慎重な男性」が増えてきたようにも感じます…。


今回は、そのような思いに悩んだとき、どのような視点で交際を考えるといいのかを解説します。参考にしてください。
「ときめき」がないと進めない…という思い込み
婚活を始めたばかりの頃は、「『好き』になれそうか」という判断軸にしがちです。
特に恋愛経験が少ない人ほど、
出会いは「この人いい!」とトキめいたり、ドキドキしたりするはず
という「どこぞの恋愛感」を基準にしてしまう傾向もあります。
多くの人が、ドラマや漫画で描かれるような「恋愛はドキドキ・ハラハラするもの」というイメージを無意識に持っています。
もちろん、そうした恋愛の形を否定するものではありません。しかし、身近で見ますか?
婚活の現場から見ると、成婚していくカップルは「静かで穏やかな形」で交際を進めることはとても多いです。
「なんとなく」「もう少し」の気持ちは小さなときめきのサイン
冒頭の女性のように



仮交際に進んだお相手は、良い人でLINEのやり取りも丁寧で、優しいです。
でも「ときめいているか」となると、よくわからなくて…
というご相談はとても多く、女性もさらに慎重な方が多く、この「ときめき」問題に直面し、悩んでしまう方は多いです。
しかし、「恋愛感情がわかない」のと「恋愛感情はまだない」は違います。
「なんとなく安心」「なんとなくいい人」「なんとなく知っていきたい」と静かに思える気持ちがあれば、それは「進んでいいサイン」です。
実は男性にも多い「この女性で決めていい?」という戸惑い
男性は熱烈アピール、猪突猛進というイメージで誤解されがちですが、もちろん全員がそうではないです。
むしろ最近は「慎重型」の男性が増えているようにも感じます。
特に交際経験がなく、婚活にまじめにとりくむ男性ほど、



この女性と結婚して大丈夫だろうか
交際経験がなく、判断材料が乏しくて…
といった戸惑いを口にされます。
これは、女性を「評価」していることではなく、むしろ「ちゃんと好きになってから進むべき」と思っているからこそ、慎重になるのです。
でも実際は「一緒に過ごす時間はどうか」というシンプルな感覚はまず持つこと。
それで、居心地の悪さがなければ、「恋愛感情の入口」に立っているのかもしれません。



このような時ほど、相談所に心境を伝え、
「課題解決」として取り組むといいと思います。
交際ルールが「焦り」を生むこともあるけれど
IBJを始め、多くの結婚相談所団体では交際期間に「期限」を設けています。IBJの場合は交際期間はお見合いの日から成婚まで原則3カ月。延長も含めて最長6カ月がルールです。
さっそく3回目のデートを終えると「真剣交際に進みたいか」の意思確認があります。
このルールは、結婚が見えない交際をズルズル続けないように設けられているものですが、 初めて交際する方や、恋愛感情の芽生えがゆっくりなタイプの方にとっては、プレッシャーになることもあります。
そんなときは、無理に「YES/NO」で結論を出そうとせず、
「今、自分はこの人と会う時間をどう感じているか」
という「感情の動き」に注目してみてください。そして3回という数字や回数にとらわれないこと。
婚活は数字や理屈で考えだすと迷走します。



ブルースリーの名言「考えるな!感じろ!」です!
「まだ不安・・」という気持ちがあれば、きちんと相談所に伝えれば対応してくれます。
面談も積極的にするといいでしょう。気持ちの整理もできます。
そして、その気持ちに確かめながら、ゆっくり答えを出していけばいいのです。


「他人の結婚」「過去の恋愛」が無意識の呪縛になっていないか
もう一つ大切な視点として、婚活していると嫌でも「周りの結婚報告」「友人の結婚生活」が耳に入ってきます。そしてふとした拍子に思い出す「過去に好きだった人の思い出」…。
これらが、知らず知らずのうちに「今の自分の婚活」に影響を及ぼしてしまうこともあります。
たとえば、
- 「あのとき別れなければ、私はもう結婚していたのかも」
- 「あの子より先に結婚するつもりだったのに」
- 「あの人は、ああだった…でも今の人は違う」
といった「美化された記憶」が無意識に思考をゆがめてしまうのです。
けれど、他人の結婚には他人の事情があり、うまくいかなかった恋愛にはうまくいかなかった要因があります。
今の自分が本当に向き合うべきは二つ。
①「今、目の前にいる人」
②「この先の自分の人生」
「あの時のような」「あの人のような」といった過去や架空のことではなく、現実のパートナーシップとは、もっと素朴で、もっと柔らかいもの。
「この人となら気負いなく話せる」「安心して一緒にいられる」という感覚こそが、今のあなたにとっての本物の関係ではないでしょうか。
まとめ:不安があるのは「向き合っている証拠」
仮交際において、「ときめかない」「気持ちがよくわからない」という迷いが生まれることは、決して後ろ向きなことではありません。
むしろ、「本当に向き合おうとしているからこそ、湧いてくるもの」だと思います。
ときめき問題に悩んでしまう人に大切なことを最後に3つお伝えします。
- 交際に無理に「盛り上がり」を求めないこと。
- 過去は過去。人は人。「今の相手」との関係を見つめること。
- 大人の「好き」は安心感の上に成り立つことを忘れないこと。
婚活は、感情だけで進めるものではありません。かといって、理屈だけでも前に進めません。
その間を揺れ動きながら、やがて「自分に合うかもしれない人」が「この人」だと気付くのだと思います。
焦らず、でも丁寧に。
あなた自身のペースで「静かな確信」を育てていけるように願っています。