森とうです。こんにちは。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
今回は非常にまじめな33才女性(成婚退会時は34才)の婚活奮闘記です。
交際経験なし、20代後半から家庭の事情では「一家の大黒柱」として頑張ってきた女性。
自分のことは二の次。でも「これから一人になったらきっとさみしい」という焦燥感に近い思いから婚活を始めました。
女性はたくさんの成婚談を読み、他の人の幸せそうな成婚談を読むたびに「今の自分とは違う…と比べてしまい、辛かった時もあった」と話をしてくださいました。
女性は「女性らしさ」「女性・性」を苦手と感じ、婚活を始める際にとてもプレッシャーに感じていたようです。
それでも婚活に挑戦し、自分の中にいろいろな可能性や強さがあることに気づきます。
婚活は自分の新しい可能性の発見だとすれば「大変なのは自分だけじゃない」と勇気が出るのではないでしょうか。
【女性のデータ】
活動開始時年齢 33才 大卒
職業 医療専門職(お相手男性:当時32才 事務系職種 大卒)
活動期間15カ月(交際期間4カ月)
お申し込み数 51名 成立率19.7% (平均7%)
お申し受け数 71名 成立率13.7% (平均7%)
お見合い数 19名(交際者7名)
仮交際成立率 36.8%(平均35%)
真剣交際成立率 14.2%(平均15%)
1.婚活を始めたいと思った想い
父、祖父母が鬼籍に入り家族が落ちつきました。母の病気も早期発見のおかげで予後が良く、妹の職が安定し結婚にまで至りました。これまで大切な最低限を取りこぼさないように走ってきましたが全てに区切りがついた時に結婚に挑戦してみようと思いました。
恋愛経験も女性として男性に接した経験もほぼゼロでした。けれど、この年まで経験がないからって“出来ない”わけではない。これはチャンスだと思いました。
2.なぜ相談所を選んだのか。なぜ森とうさんを選んだのか
相談所は3か所候補がありました。全国に店舗がある大手の相談所から森とうさんのような個人の相談所です。それぞれ強みがあると思いましたが、決め手は森とうさんの現状説明の“明確さ”でした。
33才の私は婚活を始めた場合の厳しさ、婚活市場の仕組み、傾向、私の身だしなみの不十分さまで、森とうさんははっきり伝えて下さいました。
私はこれから婚活といわれる「巨大プール」の中で泳ぐ選手のようなものです。他の相談所ではプールの泳ぎ方は聞くことができました。
しかし、森とうさんは「泳ぐ」には、「まず水着(おぼれないための知識)を着ることから必要」だと教えてくれました。
3.活動を始めて思ったこと、行ったこと
入会前には「短期間に多くの方とお会いするために、予想以上の時間を費やす」ことが予想できませんでした。
特に相手のプロフィールを読み、申し込むことは時間のかかる作業でした。仕事終わりに再度集中する作業はかなり疲れました。
女性らしさのコンプレックス克服に挑戦
また、後回しになっていたお化粧や洋服について学ばなくてはいけませんでした。もともと私には自身の“女性らしさ”に対するコンプレックスがありました。身長が高く、学生時代のスポーツのせいか体格も良い方です。
この経験による鍛錬や出会いは人として自身につながりました。ですが、女性としてはマイナスなものと感じていました。そのため男性に好まれる服装には抵抗がありました。
これを克服するために婚活用の服を買いに行った際は少し工夫をしていました。
例えば、パステルピンク(男性受け◎)、グレージュ(男性受け?)、ネイビー(男性受けたぶん×)の色違いのブラウスがあれば、私は普段であればネイビーを選んでます。ピンクは嫌い、グレージュはちょっと苦手。でもこの場合はグレージュを選んでいました。始めからピンクには挑戦せず、少しずつ変化するようにしました。もし、その時点で自分に無理をしてピンクを着ていたら婚活は続かなかったと思います。
他にも揺れるピアスが良いと言われたら長く大きいものではなく、短く小さい、チラチラと光るものを選ぶなど自分らしさも大切に工夫をしました。
4活動中に気を付けたこと
お見合いについて初回から最後まで通して変化せず、気を付けたことは「自分を整えて人に会う」です。
どんなことがあっても、どんなお相手でもその方から貰った貴重な時間です。また、お互いのお見合いは個人のものではなく相談所を通した他人の手がかかっているものです。
ある方とのお見合いで、お見合いの写真と同じ服を着て待ち合わせした回がありました。
お互いがお見合い開始15分前に気が付きましたが、お相手は隠れるように視野から外れ、定刻になり声をかけると「大きすぎてプロフィールと同じ方とは分かりませんでした。プロフィールだと〇〇センチですよね(間違った身長)」と言われたことがありました。
間違えるのは仕方ありませんが、とても傷つきました。言われた瞬間から帰りたかったですが、社会勉強と気持ちを強く切り替え、個人的にはとてもお話しすることはないこの方を観察、考察し、1時間を乗り切りました。よくも悪くも思い出に残るお見合いでした。
5お相手選びの変化について
お互いの琴線に触れない
最初の頃は仮交際とはお相手について興味を持ち、良いところを発見して付き合っていくものだと思っていました。ですが、今は仮交際とは譲れない琴線に触れることがないことだと思います。
ある仮交際相手は私の仕事の繁忙期に「相談」の連絡をしてきたことがありました。私は事前にその期間は忙しく、対応できても簡素になってしまうことは伝えていました。にもかかわらず、お相手から「対応が冷たい」と批判。この出来事は非常に私の琴線に触れました…。
この経験を通し、交際がうまくいく相手とは「お互いの最低限譲れない部分を侵さない相手」だと気が付きました。または、たとえ琴線に触れてしまっても話し合いによりおたがいに譲歩できることが必要だと思いました。
今大事にしてくれない相手は将来も大事にしてくれない
もう一つ学んだことは「今、私を大切にしてくれない相手が将来大切にしてくれることはない」と言うことです。
別のある方との仮交際中には「結婚後は相手の生活環境維持のため自分の大切な環境をあきらめる」という状況がありました。
会話中に私を揶揄したり、侮蔑ともとれるような発言をされました。私は、否定されているのではない、バカにされているのではないという「別の可能性」を相手に一生懸命見つけようとして努力している有様・・。
その時は森とうさんとのカウンセリングで何とか冷静になれ客観的になれました。
相手に自分のことを好きになってもらう努力は必要です。でもお相手からも同じような努力を感じられればの話。相補的努力になり、より良い方向につながります。なによりそもそも悩まない。
私は交際に不慣れなこともあり、そのことに気づくことに時間がかかりました。でもこの経験を通して「自分が相手を好きでいるために一方的に労力を使うこと」は大切な自分が削られるだけの悪手だと気付きました。
この様な日々を重ねて少しずつ自分の女性性を認めること、女性性を成長させることで出てくる理性的ではない部分、理論的ではない部分も受け入れていきました。8割くらい女性性を認めることができるようになった頃には結婚しない自分(現状の自分)にも十分価値があることに気付きました。
「結婚した私にも価値があるし、しない私にも十分価値がある。」こう思えた時に不思議と自分に自信が持てました。そしてしばらくして成婚することになる男性(夫)に出会いました。
6成婚したお相手の印象
成婚したお相手は2歳年下の方です。
事前にIBJ成婚白書を確認していたため、年下男性に申し込んでもお見合いは成立しないかなと考えていました。ただ彼のプロフィールに乗っていたカジュアル写真に興味があり、その話が聞けたらラッキーくらいに考えて申し込みをしました。
お見合い後も「面白かったな、いろいろ聞けてラッキーだったな」程度で帰宅しました。第一印象は“静かな方だけど面白い方”でした。
初デートは落ち着いてお話しが出来る場所をこちらから提案しました。2回目はお相手のおすすめのお店を紹介いただきました。3回目の半日デートの際は博物館と下町の揚げ物屋さんを提案。その後、真剣交際の申し込みをいただきました。
彼は私の考えをいつも尊重してくれるので、私の「変わったデートプラン?」と思うようなものでも受け入れてくれました。
そして結婚に向けてのは話はこちらから積極的に話すようにしました。
彼は当初、口数が少なめで考えが分からない場面もありましたが、私から行動を起こすことで徐々に気兼ねなく話してくれるようになりました。
7今後についてと皆さんへ
活動中に親紹介として私の母には直接会っています。彼のご両親は遠方だったので在籍中はテレビ電話のみでお会いしました。
今は成婚退会したので、これから直接会いに行きます。お会いして数週間後に同棲を開始予定です。入籍は同棲して起こる問題の山場がひと段落したと話しています。子供に関しては出来たら良いね。くらいに話しています。まず、2人の生活を安定させることが最優先です。
以上です。最後まで読んで下さってありがとうございます。
正直、森とうさんの相談所入会で私に起きた大きな変化は女性としてのコンプレックスからの心の昇華でした。
彼と出会えたのは、このコンプレックスがなくなった結果のような気がしています。
婚活中は他人の活動体験談なんて読めない辛い時期もあると思います。
でもどこかの瞬間でこの文章が何かの手助けになれば幸いです。陰ながら応援しています。
現在の情報として。
成婚退会後、3か月後にご入籍。両家顔合わせも済ませ、年末までにそれぞれのご実家にも泊りに行くなど少しずつ新生活を立ち上げています。
女性の最新の言葉としてご紹介
「結婚生活こそ継続力」
その通りだと思います。