森とうです。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
先日30代半ばの女性から
家族が未婚の場合、自分の婚活に影響するのか」というご質問を頂きました。
IBJの婚活にプロフィールに家族欄があり、家族の未婚、既婚を記載することをを知りました。
以前、友人達の雑談で「30代半ばで兄弟姉妹が全員未婚って、何かあるよね」と言っていたことを思い出しました。
婚活の不安材料になるのかと心配になりました。
兄弟は就職氷河期の頃に就職し、婚活が出来ないくらいにハードに働いてきたことを知っています。
そのため、私は「結婚していないことをおかしい」とは思わないです。
ただ、一般的に警戒される要素だとしたら、家族欄に何か書き添えておいた方がいいのでしょうか。
結論を言えば、気にする方もいるし、気にしない方もいる、です。
「警戒される」と考える必要もなく、家族欄に「何か書き添える」必要もありません。
家族欄の備考は読む側からはむしろ「何かある人」と逆効果になることが多いです。
何も悪いことをしているわけでもないので、何も書かずで大丈夫。
そして、友人からの婚活にまつわる言葉について。
「前向きな言葉」は大切にしてもらいたいですが、だれかを揶揄したり、中傷する言葉は必ず自分に戻ってきます。
聞くと不安になってしまいますが、気持ちしっかり、受け流して下さいね。
「家族が未婚」で感じる不安とは
とはいえ、「何かある」と気にする人たちはどのような点を不安に感じるのでしょうか。
- 親や祖父母に嫁姑のいざこざやトラブルが絶えず、結婚に幻滅し、未婚の人生を選んだ
- 親が過干渉で縁談を全部破談にさせられた
- 家族や親族に要介護などがあり、縁談が進まなかった
だれでも家族それぞれ、完璧な人間関係はないです。なにかしら「事情」はあります。
ご相談者さんの場合は、ご家族が「就職難で仕事も大変だった。婚活しなかっただけで、おかしいとは思わない」とのこと。
「ご家族がそのような選択をした」ということは尊重される話です。
「就職難であろうとなかろうと結婚している人いる」という声も確かにあります。
でも、「結婚するためには経済的余裕が必要」と考え、「それゆえ結婚しなかった」という選択も「未婚」の理由です。
そして今の日本社会は「経済的基盤」を結婚への障害と考える人は大変多いです。
自分は自分。正々堂々と
相談者の方のように、兄弟姉妹の状況に理解があり、「おかしいとは思わない」「家族も一生懸命生きている」と思えるのであれば、堂々と婚活に臨んでほしいと思います。
気にする人は気にしますし、
相手を変えることはできないので、割り切りは必要。
それよりも、婚活はたくさんの人と会うのは可能性が広がるように思われますが、結局、自分を受け止めてくれるたった1人の方と成婚までたどり着けるかが大変重要です。
モテるのは気分がいいものです。
でも、いつまでもお見合いをし続ける人は、結局、婚活の目的があいまいになっています。
未婚・既婚に貴賎なし
「結婚相談所なのに未婚もエライ」って、なんだと思うかもしれません。
でも結婚相談所でも努力はしつつも全員が結婚しているわけでもなく、また就職難という社会情勢に結婚が左右されてしまうこともたくさんあります。
今の新型コロナの状況も婚活が困難な時間が続いています。
その時に懸命に生きてきた結果、婚活が二の次になってしまうことはもちろんあり、結婚はタイミングです。
なにより、家族が未婚だからダメ、既婚だからエライという評価軸しか持たない人よりも、「気にしない人」をしっかり見極めて、幸せな結婚生活に向けて邁進してほしいと思います。