森とうです。こんにちは。
千葉県柏市で結婚相所を経営しています。
婚活を希望する院卒女性達から「院卒・学歴」についての質問を受けました。
院卒ですが、婚活に学歴は(悪)影響してしまうのでしょうか?
男性は自分よりも高学歴の女性を敬遠するとネットに書いてあり、心配です…
一生懸命勉強をして、大学院を卒業すると25歳前後。
それから就職。仕事を頑張り、やっと結婚を意識したら「高学歴の女は嫌われる」という風評に悩む…。
とても切ないですね。
「院卒」という学歴は婚活に影響してしまうのでしょうか。
結論から言うと、3点。
- 2019年度は院卒女性の成婚しやすさ指数上昇
- 2019年度はハイスぺ女性が成婚しやすさ大躍進
- でも院卒女子の婚活は自己分析次第
この記事では、上記の点を踏まえ、どうしたら「院卒女性」が成婚を手に入れるかを解説します。
女性の学歴と年齢からみた「成婚しやすさ」
院卒女性の「成婚のしやすさ」について過去2年間の推移をまとめたのが下表です。
2019年度は院卒女性の成婚しやすさが上昇しています。
(全国:成婚しやすさ 98%→113%)
20代後半/院卒女性
成婚しやすさは多年齢の中で最も高い。
昨年度の極大値から少し現実的数値に落ち着いたのはこの層の人数が増えた結果。
知性に加え、若さならではの柔軟性を持ち合わせているとして人気
30代前半/院卒女性
全国エリアは昨年度から上昇。(116.4%→131.0%)
関東エリアは2年連続「99%」の厳しい数値。
他学歴・同世代女性の中でも最も低数値。
「要望が高い」という評判を裏打ちしているのか?
◎30代前半女性
(関東エリア)
- 院卒 99.0%
- 大卒 113.1%
- 短卒 142.5%
- 専門卒 156.1%
- 高卒 101.1%
30代後半/院卒女性
全国エリア、関東エリア、共に成婚しやすさは大幅に上昇。特に関東の躍進ぶりは目覚ましい。
(関東:87.2%→139.0%)
40代前半/院卒女性
「成婚しやすさ」では厳しい状況ではあるが、数値そのものは2倍近く上昇。
(全国:31.6%→76.0%)
女性における年齢と学歴の関係
2018年同様、女性の「学歴と成婚しやすさ」は
院卒女性の経済力が成婚しやすさを後押し?
成婚白書2019年度には「女性の職業と成婚しやすさ」に院卒女性の躍進に通じるデータがあります。
院卒女性が多く従事しているとされる高年収職業(専門職・士業・医者など)が続々とベスト10入りです。
結婚相談所で院卒パワーカップルは成立する?
「院卒女子の成婚しやすさ上昇」「ハイスペック女子の成婚しやすさ大躍進」となれば「結婚相談所でパワーカップル」が続出しそうです。
院卒女子の婚活は心配するほどではないのでしょうか。
実際のお見合いに至るまでの状況を確認してみましょう。
下記の表は全国エリア、関東エリアの「院卒」「~大卒」の20代、30代、40代の在籍者数を表しています。
院卒を見ると、男性が女性の数を上回り、「結婚相談所は女性ばかり」という状況には見えません。
院卒女性には一見すると「穏やかな婚活」が出来そうです。
(出典元:IBJ会員データ 2020年7月末現在)
ただ、「院卒男性」には高い経済力のある方も多く、実際には院卒女性だけではなく、全女性達が申し込みをします。
すると、お見合い申し込み成立への倍率は10倍以上です。
ただ、「10倍以上の倍率」は「お見合い申し込みは10人に1人」という婚活の定説とほぼ同じ。
実際の倍率をみる必要があります。
なぜなら、多くの院卒女性が院卒男性に「自分以上の高年収」を望むことが多く、その倍率が非常に高いからです
30代前半/院卒女性が同世代/院卒/年収700万以上に申し込みした場合
【全国エリア】
30代前半/院卒女性(412名)
⇩
30代前半/院卒男性/年収700万以上(148名)
院卒同士の倍率:2.8倍
実質倍率(同世代全女性から):37.0倍
【関東エリア】
30代前半/院卒女性(214名)
⇩
30代前半/院卒男性/年収700万以上(90名)
院卒同士の倍率:3.0倍
実質倍率(同世代全女性から):25.4倍
院卒女性はどうしたら結婚できる?
「パワーカップルでなくていい。普通の人でもいいから…」という声もあります。
でもその「普通」という内容も「十分ハイレベル」であることも多いです。
大学院まで進み、職場でもハイスペック男性達に囲まれていたは「男性を見る目が肥える」のは致し方ないのかもしれません。
では、なぜ今、自分は結婚相談所で活動しているのか。
そのあたりを自己分析することに婚活成功の秘訣があるようです。
結婚相談所の婚活注意点は「ゆっくりじっくり相手を探す」は女性はなかなか通用せず、「若さ」が優先される現実はあります。
まとめ
院卒だから、高収入だから、キャリア女子だから、婚活が難しい、とは思いません。
近年続く雇用不安、経済不安に加え、コロナの影響。女性の経済力は避けて通れない時代になってきました。
実際に2019年度はハイスぺ女子の成婚快進はその予兆だったのかもしれません。(成婚白書2019年度)
でも、この傾向を院卒女性の追い風にするか、向かい風になるかはやはり「自分次第」。
お見合い不成立を繰り返す院卒女性に男性達からの共通するお見合い後コメントは「なんとなく威圧的」です。
男性にこびへつらう必要は全くないですが、婚活女性からよく聞かれる「お互いに高めあう関係」というアグレッシブな言葉は男性からはほとんど聞かれません。
「経済力を持て、穏やかな雰囲気も持て」…は普通の女性であれば根を上げるレベルです。
2020年は社会不安増で女性の入会は増え、女性の婚活困難度も上昇しています。
でも、知性も経済力もある院卒女性はそのあたりに差別化という成婚の秘訣にあるようにも感じます。