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【祝ご成婚】44歳男性×39歳女性 40代男性が語る「婚活のリアル」

森とうです。こんにちは。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。

今回は40代男性のご成婚体験記をご紹介します。

男性は再婚希望として43歳の時に入会。44歳で成婚退会。活動期間は1年半。

女性からの申し込み数は約500名。30歳~40代半ばまで幅広く申し込みをいただいた方でした。お見合い人数は約20名です。

「令和の婚活」に戸惑いながらも再びパートナーを見つけた男性の奮闘ぶりをご覧ください。

目次

婚活のきっかけ「父からの静かなエール」

私は再婚者です。前回の結婚は10年前。それから結婚について深く考えることはありませんでした。

しかし30代半ば頃から同世代の友人、親せき、会社の同僚が結婚したり子どもを授かったりといった「人生の節目」を迎えていく姿を横目では意識していたような気がします。

そんな時期に、父がたびたび私の自宅を訪れ、何を話すこともなく、ただ「結婚相談所のパンフレット」を置いて帰るということがありました。

私は今の自分を形づくってくれた両親に感謝しています。ただ、何かを話したそうにしている父に申し訳ないと思いながらも、私も何も気づかないふりをしていました。

しばらくしたある日、父がNHKの番組(サラメシ)で「結婚相談所が紹介されていた」と話してくれました。森とうさんの相談所です。

その時はただそれだけだったのですが、2~3カ月後、また父から「実はあの相談所に電話してみた」と話されました。

父いわく、「その仲人さん(森とうさん)は心の底から会員を応援し、情熱的な姿が好印象だった。たくさんの成婚実績もあることから、ここで活動してみたらどうか」と熱く語られたのです。

「入会は親からではなく直接本人の申し込みでないと受け付けない、と言われたから」という念押しまでありました。

何とも情けない話ですが、父からのエールを受け、私の婚活はスタートしたのです。

結婚相談所での発見「婚活は自分を見つめ直す旅」

私は結婚相談所の事前知識がなく、相談所は単に「お見合い相手を相談所が一方的に探し、会員に提案するところ」というイメージしかありませんでした。

今思えば、そのような姿勢でいれば主体性もなく、人生の選択を他人任せというとんでもない状況を招いていたと思います。

結果として結婚相談所は「人生設計のコンサルティング」のような存在でした。

何度も面談を重ね、自分の理想や価値観を整理し「気づき」の示唆があります。

そして婚活は単なる「相手探し」ではなく「自分探し」の一面があることにも気づくことができたのです。

「お見合い戦争」のリアル

話は最初に戻りますが、私は婚活写真を撮り、自己紹介文を書き、一会員として婚活をスタートさせました。

が、すぐに「現実の厳しさ」に直面します。

「自分が申し込みをした女性からお見合いOKがもらえない」という現実を突き付けられたのです。申し込んだ女性達は同年代や3~5歳年下の方達でしたが、それでも…

当初は「意中の人とお見合いして結婚♪」程度の浅い考えしかなかった純情オジサンが「お見合い戦争」を勝ち抜くために必死に「お見合い申し込みボタン」を連打し、週末は複数の女性とお見合い…。
「婚活とは何たるか」を思い知らされました。

そして、自分は果たして相談所が設定する「活動期間内」に結婚できるのかと不安になりました。

「交際期間もある」も活動前までは漠然としていたため、非常に戸惑いましたが、「リミットがないと人間は動けない」を仕事以外に久しぶりに痛感することになります。

猛暑のお見合いはまるで「サバイバルゲーム」

特に印象深かったのは、猛暑の中で怒涛のお見合いを連日行ったことです。

猛暑で体力が奪われ、初対面の女性達に会い、慣れない笑顔で話し続ける緊張感は心が折れそうになる時もありました。

それでも「数をこなす中で新たな気づきが生まれる」という相談所のアドバイスを信じ、必死に活動し続けました。

仮交際はパッチテスト?

「仮交際」もこれまで自分が経験してきた「交際」ではなく、システマティックにお互いの相性を測る「パッチテスト」のような側面があることにも驚きました。

ニコニコしながら「やる気あんのか?」

幸いなことにお見合い後は仮交際に進むことは多かったのですが、その後がうまく行きませんでした。(その結果として妻と出会えるのですが)

それぞれの仮交際はそれなりに楽しく、時に人生を振り返るような深い話をする方もいました。

しかし「何か違う」という思いから、段々熱量が下がり、結局「発展的解消」。私の仮交際は決まってこのセリフで締めくくられたのです。

そして、またゼロからのスタート。

申し込みの検索条件を変えてみて試行錯誤するものの、自分が納得できるようなお相手が見つからず、「もうできることはしたし、あとは新規会員の方にちょろっと申し込むのでいいか~」という日々を送っていました。

しかし、森とうさんはそれを良しとはしませんでした。つまり「実践が足りない」と。

「人に会い、相手を知る練度を上げないと婚活は成功しない」と指摘されました。ニコニコしながらも暗に「やる気あんのか?!」と言われていたような気がします…。

それでも、そのことを真に理解できなかった当時の私は「申し込みもうまく行かない、お見合いも、仮交際もうまく行かない、もう八方ふさがりだー!」と感じておりました。

40代男の婚活は仕事のバランスとの戦い

「婚活と仕事のバランスについて」は正直、「とれていなかった」です。

40歳を過ぎ、ある程度の仕事の裁量があったので、お見合いや仮交際を行うために休日出勤は控え、仕事は週明けに持ち越すという少し綱渡りの日々を続けました。

幸運にもこの時期は大きな案件を抱えずに済みましたが、妻と出会った頃も複数交際を抱え、気ぜわしさもあり、今思うと申し訳ない気がしています。

結婚相談所のアラフォー女性の印象

私自身もそうでしたが、「ゴールまで走り切る方法が分からず手をこまねいているな」という印象は受けました。

決して消極的ということではないのですが「積極的に行動する」の「積極的って何?」といった具合です。

婚活は「何をどうすれば次につながるのか」という明確なメソッドがない分、「自分は結婚相手にどのような人を望んでいるのか」を言語化して整理しておかないと「交際進展のベンチマーク」を立てることはもちろん、交際相手の魅力に気付くことも難しいと思います。

もちろん中には「パートナーに求める条件」をしっかり設定されていた女性もいたようです。初デートの翌日に「交際終了」の連絡をいただくこともありましたので…。

婚活を通して自分の家庭観に気づく

婚活によって「どんなパ―トナーを求めているのか」、「なぜ結婚を望むのか」を深く考える時間が生まれました。

私の当初の理想とした女性は「落ち着きのある知的な女性」でした。

理由は私自身が幼少期から憧れていた「建築」の仕事につき、週末は文化芸術を楽しむ生活を送っていたため、結婚しても変わらずその生活を続けたいと思っていたからです。

そのため、自己紹介文にそのような自立した雰囲気を感じさせる方達とお会いしました。

しかし、会えども会えどもうまく行かず‥・少しずつ自分の心の中に「違和感」があることに気づくことになります。

休日、街中で楽しそうに笑いあう家族を見て、「自分の婚活は小難しい理想論を振りかざしていないだろうか、本当はこの「笑顔」を求めているのではないか」と少しずつ霧が晴れるような感覚を感じるようになっていました。

「失意の底」で彼女との出会い。そして思わぬ展開へ

妻は森とうさんがご紹介くださった二人目の方です。

1人目の方は仕事に誇りを持ち、様々な経験や教養もお持ちの素敵な方でしたが、どうしても将来への実感が持てず、終了しました。

「実感が持てない」という何とも非力な理由で足踏みをしている自分が本当に情けなく感じていたある日、森とうさんから「会ってみないか」ともう一度、紹介がありました。

プロフィールは平凡な印象だった

「前向きになれない、でも前に進まないといけない。」「森とうさんから紹介に至る丁寧なメッセージもあるし…断る理由もない」と、そんな消極的な理由から「まず会う」ことにしました。

彼女のプロフィールを見ると、なんと以前に「(アプリの会員検索画面で)見たことある女性」でした。

専門職であり、収入も高く、転職経験もある、その経歴から人生を自立的に生きてきた人だろうなと想像できました。

しかし、自分から敢えて申し込まなかったのは婚活女性のまんべんなく隙がないプロフィールに多少「食傷気味」だったのかもしれません。

彼女の直球勝負の姿勢に衝撃

実際にお会いした彼女(妻)はいきなり「私のプロフィールをどう感じましたか」と直球勝負。

まるで体当たりを受けたような衝撃と生身の人間性を感じたことで、やっと私は「人にはそれぞれに生き方があり、自分の理想を相手に求めるものではない。」と考えられるようになりました。

たまたま相談所から「合いそうだ」と繋がれたご縁でしたが、一歩間違えれば素通りしていましたので、人生はわからないものです。

「初デートまでがお見合い」が正解だった

彼女はご家族で事業経営されている方でした。現在に至るまでご両親の手厚い環境の中で生きてきた方なのかなと多少の不安を感じましたが、それでも次のステップに進みました。「可能性の芽」をお見合いだけで摘みたくなかったからです。

今となってはその選択は「正しかった」ということになります。

1回目のデートで「浮足立つオジサン」

仮交際が無事に成立し、1回目のデートも終え、森とうさんから「初デートいかがでしたか?」と連絡がありました。

その時は「相談したいことは特にないです」と言いましたが、心の中では「そんな風に思う自分が『浮き足立つオッサン』のようで怖い」と思っていました。

彼女はこれまでのお見合いの方達とは違い、最初から自分の生い立ちや現在に至るまでの過程を積極的に話してくれました。その姿勢に人間力の強さ・カッコよさを感じ、一気に惚れました。

そして仮交際を重ねるにつれ、彼女は自身のいろいろな面を話してくれました。「私は実は内向的」「交友関係は狭いほう」という外面的なイメージとは180度違う告白もあり、「自分を知ってもらいたい」という熱意と賢明さに惹かれていきました。

女性の「婚活戦略」に脱帽

もちろん彼女も聖人君子ではないため、全く心配事が無かったわけではありません。デートをすれば必ず次のデートの約束を取り付けられました。私のスケジュールが彼女に管理されていくようで最初は窮屈さを感じたのです。

そのことを森とうさんに相談したところ、それは「婚活女性が”意中の男性”をゲットする戦略」とあり、令和婚活の恐ろしさを知ることになりました!(笑)

その後はコンスタントに会い、お互いに多くのことを話しました。この時間で互いに「課題解決ができるパートナー」として確認し合えたように思います。

「結婚」は仮交際中から意識していた

お見合いから5~6回会っていた頃、結婚相談所から「真剣交際に進むか否か」を問われました。

「婚活」は結婚を目的に短期間に結果を出す活動です。私自身も短期間で突っ走っている感じは否めませんでしたが、その「短期で決めるリスク」を取ってでも彼女との時間は余りあるものが得られました。

このまま長く付き合っていける、やっていける、自分の人生をかけて一緒にいることができるという確信に近い思いがあり、1カ月後には彼女に真剣交際を申し出ました。

真剣交際からプロポーズまでの流れ

彼女とはお見合いからプロポーズまで交際期間は約4カ月です。

彼女は仕事に繁忙期があり、そのスケジュールを逆算し、一緒に結婚までのスケジュールを事前に決めました。

まるで仕事の段取りのようでしたが、ゴールを設定をしておくと、おのずと逆算して行動することができ、指輪の準備、プロポーズ、退会、入籍と次々と決まりました。

「指輪」は100%彼女の意向が反映されています。(笑)
彼女はなんでもうれしそうに喜んでくれるので、彼女の明るい笑顔がそのまま続いてくれるように幸せにしたいです。

婚活をがんばる方へのメッセージ

年を重ねると気付かないうちにいろいろなことに億劫になると思います。(私だけ?)
その現状維持的な思いに負けず、思い切りよく婚活に臨んでほしいと思います。ご自身が踏み出せば、踏み出した分、お相手からのリアクションや自身の経験が得られます。

私の場合は婚活を始める前も、始めてからも、葛藤の日々でしたが、相談所で成功する人はまずは相談所のアドバイスを素直に聞き、行動に移す努力ができる人、要は「根性があるヤツ」だと思います。

そして私のような中年の方達は「令和型婚活」なるものをよく理解されてから進むと良いと思います。がんばってください。

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