森とうです。こんにちは。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
仮交際から真剣交際に進み、「住むところ」「家事分担」の話しあいや「スキンシップ」ができても、成婚退会後に破談になるケースはあります。
今回は「真剣交際中に見落としがちなこと」の代表例3つとその対策をご紹介します。
どのように質問したらいいのか、について実際の質問集もご用意しています。
かなりボリュームある内容ですが、しっかり取り組んでください。
見落としがちな3大ポイントは「お金」「子ども」「家族・親戚・友人関係」
最も聞きづらく、最も重要なのは「お金の話」
お金の話は「奨学金がある・なし」「ギャンブルする・しない」「結婚式をする、しない」などのありなしトークは話せると思います。
ただ破局につながるのは「こんなことにお金を使う人だったのか」という価値観のズレです。
本人は「大したことではないから伝える必要ないと思った」といっても、言われた側は「言ってくれよ!(怒)」ということもあります。
離婚理由のトップも「価値観の違い」です
無事に穏やかな結婚生活をするためには「なんか聞けない…」「聞かなくてもどうにかなる」といっている場合ではありません。
お金の話をいきなり出すのは難しいという声もあります。
その場合は外部のファイナンシャルセミナーに一緒に参加することも話題を切り出しやすくなります。
IBJ会員の場合、IBJオンラインセミナー(会員限定、無料)もあります。
一緒に視聴すると、話すきっかけになります。
一度話ができると、一気にお互いに話をしやすくなるので、きっかけづくりは大事です。次の項目ではどのような質問をしたらいいかをご紹介します。
金銭感覚の確認は自己開示からスタート
聞き方は重要ですよね。聞き方次第でお相手に誤解されたり、警戒されるのは避けたい。
そのためにはまずは自己開示からスタート。そのあとに、お相手へ具体的な質問事例もご紹介します。
注意点は「全部を一気に聞く」と尋問。
- 「これに使うために働いている」というものはあるか。
- どんなことに「借金してでも買いたい」と思うか(住宅以外)
- 生活の中で何に一番お金をかけたいか
- 1か月の生活の中で最も出費が多いのは何か
- できれば節約したいもの(ケチりたいもの)は何か
- 「これだけはお金をかけたい」というものは何か
- これまでで最も高い買い物は何か
- 最近、高いなぁと思った買い物はなにか
- 貯金はどのくらいあるか
- 毎月どのようにして貯金をしているか
- NISA、Ideco、ふるさと納税などはどのくらいやっているか
- ローンの返済時期はいつまでか
- 友人や知人、親戚から借金を申し込まれたらどうするか
- 仕送りはあるか
- ギャンブル、宝くじなどに興味があるか、どう思うか
指輪のレベルや結婚式のイベントごとの「お金のかけ方」について。
話し合いの段階ではお互いに倹約型であっても、実際に現地(結婚式会場や宝石店)に行くと、大盤振る舞いになるのは男性ということも多いです。
見栄や体裁と取りたい男性ならではなのかもしれませんが、その点は覚悟したほうがいいです!
子どもについて
男性は「結婚をすると自然と子どもが生まれる」と考える方はまだまだ多いです。
ただ、20代同士のカップルならまだしも、30代以降のカップルの場合、「妊活」は男女ともに避けて通れない世界。
そして、すべての女性が「子どもが欲しい」と考えているわけでもありません。
産むのは女性です。
妊活も死ぬほど激痛の陣痛も出産も産後の体調不良もすべて「女性の体」で起こることを男性には忘れてほしくはないです。
女性の中にはプロフィール上は「こども希望」と表記していても、実際は事情があり、「妊娠には母体にかなりの負担がかかる」というケースもあります。
プロフと実態が違うことで少し複雑な気持ちになるかもしれませんが、丁寧な話し合いをぜひお願いします。
繰り返しますが、「女性だから子どもが欲しいだろう」「結婚したら子どもがいるべき」と拙速に考えるのは危険。
まず「女性と話し合う」ことを大切にしてください。その後の信頼関係が大きく変わります。
家族・親戚・友人関係について
二人の関係は話し合っていたとしても、見落としがちなのが家族、親戚・友人関係です。
この点で確認したいポイントは、「複雑な親事情はないか」「重い親戚関係、環境はないか」「結婚後に尊重してもらえる環境にあるか」の3点。
だれも「自分の親はヤバイ」とは言わないものです。
親関係で「後出しじゃんけん」されやすい事象は主に5つ
- 親が強烈な宗教信者
- 莫大な借金
- 家族・親戚にトラブルメーカー
- 差し迫った介護
- 独特の家族習慣、複雑な家庭事情
案外多いですね
男性は実親との関係があっさりしている方も多く、義理親にも「どうにかなる」と判断しやすいです。
しかし結婚後に大きく介入されたり、疎外されたり、であとで後悔するのも「親関係」。
父親の立場が低すぎる家庭も危険です…
将来、同じように扱われます
女性の会話の中に「親の意見」が必要以上に多く感じたら、「親へのご挨拶(親紹介)」を早めにした方がいいかもしれません。「会って理解できること」も多いです。
親戚や友人関係は親ほど比重は高くないはずですが、違和感があれば推測で終わらず、「直接会う」ということも必要です。
親関係の質問集もまとめています。こちらももちろん「自分から自己開示」が基本です。
- 「婚活」に親の意見はどのくらいあるのか
- 交際について話をしているのか
- 結婚相手の理想はあるのか
- 家族特有の考え方、行事はあるのか
- 同居の可能性はあるのか
- 「名字」の継続について
- 家の中での「父親」の立ち位置、存在感(母親も同様)
- 兄弟姉妹との関係・事情
- 親戚との関係、近さ
- 親とどのくらいの頻度で連絡を取るのか
まとめ
実際はもっと繊細な事象があります。まだまだ書き足らないくらいですが、ここまで読了された方は素晴らしい!
このブログは男性向けに書きましたので、男性の味方のような形になっていますが、女性にも当然活かせます。
「結婚した女は地雷女だった」という表現もあるようですが、私は女性ばかりに非があるとも思えません。お互いに結婚前の話し合いが不十分だったのでは、と感じます。
弊社会員様には何度もお伝えしておりますが「結婚は簡単です。しかし、継続が大変」です。
もちろん自分が行動し、自然と話し合えることが基本ですが、その中でこのブログと質問集が何かの足掛かりになれば幸いです。
話し合いこそ夫婦の信頼感の基本。応援しています。