森とうです。こんにちは。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
今回は婚活者の方達からのご質問「どのくらいの活動期間で結婚できますか?」について解説します。
10年前に比べ結婚相談所の情報は相談所や仲人の主観論だけでなく、具体的なデータが増えてきました。
その中でぜひ活用いただきたいのはIBJの「成婚白書」です。
IBJは会員数9万人を突破し、会員数・成婚数ともに業界No.1の結婚相談所団体です。弊社も加盟しています。
成婚者達の「成功するための行動量」が明示され、大変有益な資料です。
一方で「最頻値」「中央値」「平均値」という数字が並び、婚活者の方達からは「自分はどのレベルの数値をみればいいのかわからない」という声もチラホラ‥。
そこで、この記事では婚活者の「これまでの交際経験」と成婚データを合わせて解説します。
結論から申し上げるとポイントは下記の通り。
- 交際経験がない人は「平均値」
- 恋人が数年いない人は「中央値」
- 長く付き合っていたが最近別れてしまった人は「最頻値」
参考にしてください。
交際経験がない人は「平均値」を見る
交際経験のない人は「平均値」をご覧ください。活動期間は男女ともに1年+数カ月が必要です。(関東の女性のみ11カ月)
こんなに活動しないといけないのですか…
逆に真剣に活動すれば、1年と少しで「実年齢=恋人いない歴」から脱却できるという発想にならないですか?
「交際が苦手だから」と「相談所でさっさと相手をみつけて結婚したい」という一見合理的そうに見えるサッサ思想は非常に危険です。
不慣れで苦手な環境(婚活)の中で拙速な決断は「地雷な相手をつかむ可能性がある」からです。
そして「ただ在籍していれば結婚できる」わけでもありません。
「在籍日数」の下の欄の「お見合い」「交際人数」もご覧ください。
成婚男性はお見合い20回。女性は15回のお見合いをしています。交際数は男性は8人、女性は6人です。
なかなか大変な数字ですが、この回数(場数)こそ、相手を見極めるために最低でも必要な人数ということです。
トラウマとの戦いがあると2倍化する
しかし、この平均値の2倍近く必要な方もいます。
これまで異性からのつらい経験(いじめなど)や複雑な家庭環境(親の不仲など)を経験した方は婚活はトラウマとの戦いになることもあります。
「嫌われる勇気」の書籍で有名な心理学者アドラーによって「トラウマはない」という説も支持されていますので、ご興味のある方はぜひ。
この葛藤を相談所の活動をしながら解決していくのは非常に難しいため、本当にこの活動をすべきかは慎重にご判断ください。
「中央値」は恋人がいた人向き
「中央値」は松竹梅感覚と似て、どなたも「これを参考にしてみよう♪」と感じる数字。
便利ではありますが、「中央値」が役に立つのは「過去に恋人がいて、ここ数年いない方」です。
在籍期間は男性は約10カ月。女性は約9カ月。
お見合いも男性は10回~13回。女性も10回~12回経験しています。
中央値で活動が進むと、最初の半年間が非常に多忙になります。
1年以内の成婚者が「婚活は体力勝負」という理由です。
「白馬の王子様」を獲得する女性とは
社会人になってからも
恋人がいたから良かった~
ただし、自由恋愛の時とは違うコツが必要です。
結婚相談所は女性が過半数。婚活アプリに男性が多そうに見えるのは「結婚への本気度が問われない」からです。素敵な男性ほど結婚相談所に入って=コストを払ってまで「本気で結婚したい」と思う男性は少数です。
アプリで「いいね」を多数もらってきた女性が相談所に入った途端「苦戦」してしまうのはこの現象の裏返し。
結婚相談所にも「白馬の王子様」のような素敵な男性はいます。
そして、「あっという間に消えていく」のです。
その理由は「パワフル肉食女性」が王子を「白馬から引きずりおろして、白馬もろとも、さらっていく」からです。
美人とか若いとか‥
正直…関係ないです…
「最頻値」は大失恋者の大きな味方
「最短の活動期間」をたたき出している「最頻値」
多くの婚活者の「憧れの数値」とも言われるようです。
しかし、相談所を運営していて、この「最頻値」が当てはまる男女には一定の特徴を感じます。
「一人の人と深く長くお付き合いをしたことがある人」です。長期交際者、婚約破棄された(した)方、離婚経験者など。
「人に深く愛された」という実績があり、それを可能にさせたコミュニケーション力の高さ、見た目の良さが婚活を後押ししています。
逆に「交際人数が多い人、これまではモテたという人」ほど相談所では苦戦しています。
まとめ
駆け足になりましたが成婚白書のデータを「これまでの交際経験」という視点から解説しました。
繰り返しますが、「交際経験のない人」が手っ取り早い「最速の数字」を目標にしてしまうと、間違った相手選びをしてしまいます。
人は自分に都合の良い数字を見てしまうものです。
一方で、何年も活動していればいい出会いある、というわけでもありません。
しかし、1年以上頑張っているのに先が見えないという方がいれば、それはボタンの掛け違いが確実に起きています。
その際はぜひご所属相談所のフィードバックを活用してください。耳の痛い話をされるかもしれません。
「耳が痛い」というのは実は自分でもすでに自覚し、その思いの根底の悩みを誰かに聞いてもらいたい、消化したいと苦しく思っていることも多いです。
なんだか話がずれてしまいましたが、活動期間が少しでのあなたの活動の見通しとこれからの婚活への勇気の一助になれば幸いです。
応援しています。