森とうです。こんにちわ。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
この度、弊社から「1回目のお見合いでご成婚」の女性が誕生しました。
年齢は30歳。お相手男性は36歳。
女性の活動期間は約5カ月です。
IBJでは年間25,000組近いお見合いがあります。
(2017成婚データより抜粋)
彼女のようなケースは奇跡のようにも言われますが、実は年間200人近い方が存在しています。
男性: 80名(3%)
女性:101名(4%)
(2017年成婚データより抜粋)
一回とは言わなくても、実際のIBJ成婚者の方は何回お見合いをしていたのか、見てみましょう。
2018年度版IBJ成婚者の平均的お見合い回数
平均的なお見合い回数は下記の通りです。
2017年度との対比も参考ください。
【成婚者の平均的お見合い回数】
◎男性
20代後半 11回(昨年同様)
30代前半 16回( 〃 )
30代後半 19回( 〃 )
40代前半 23回(昨年21回)
40代後半 23回(昨年26回)
◎女性
20代後半 10回(昨年同様)
30代前半 14回(昨年13回)
30代後半 15回(昨年同様)
40代前半 15回(昨年16回)
40代後半 14回(昨年同様)
昨年度に比べ、40代前半男性はお見合い回数は2回増えています。40代後半は3回減っています。
女性は30代女性は1回増えていて、40代女性は1回減と善戦しています。
成婚者の最も多いお見合い回数
男女ともに5回~9回
(2018年度も同様。)
お見合いの回数で婚活の優劣はありません。
でも、「たくさんお見合いしても相手が見つからない」はその活動内容に疑問符がつきます。
その理由を自分の中に見つける必要はあります。
婚活が成功する3つのポイント
彼女の成功ポイントは3つありました。
①プロフィール写真よりも実物の方が良かった
②「交際報告」を最後まで貫徹
③仮交際の「だれかと見比べる」より真剣交際で「あなただけを見極め」を選択
①プロフィール写真よりも実物の方が良かった
プロフィール写真について、多くの女が勘違いしています。
写真をいくら綺麗に撮っても、男性はお見合い時に「実際と違う」と思ってしまうと気持ちのリカバリーが効きません。
お見合いが成立するようにと写真を編集するほど、実は逆効果なのです。
彼女の写真もスタジオで撮りましたが、緊張していて、申し訳ないほど実物の方がチャーミングでした。
②「交際報告」を最後まで貫徹
2019年からIBJS会員アプリに「交際報告」のシステムが始まりました。
それまで相談所とLINEやメールでやり取りされていた方は少し面倒になったという声もあります。
最近は「成婚への効果が高い」という報告が出てきています。
彼女の場合は仮交際から17回以上のデートの報告がありました。
5月のゴールデンウイークなどを挟んでいたので、よりデートする回数は多かったことはあります。
最後の方はプロポーズ待ちの真剣交際の女性ならではの心の揺らぎもあり、よりタイムリーに私と連絡が取れるLINEにシフト。
それを含めるとデート報告は20回に及びます。
「報告する」は大変です。
他人に伝わるように文章をまとめなければなりません。
でも、なにより自分の気持ちを整理し、記述という気持ちの可視化を通して、自分自身の婚活を客観視することができるのです。
③仮交際の「だれかと見比べる」より真剣交際で「あなたを見極め」を選択
婚活の最高ポイントは青い鳥症候群にならない。(下記参照)
IBJ会員検索システムという巨大データベースはネットショッピングのように、いつまでも相手探しができます。仮交際で複数交際はだれかと誰かを品定めして、より良いショッピングができるような
錯覚があります。でも、多くの方が全滅してしまうのです。
複数交際に走る方は「いつうまくいかなくなるか、わからないから、次を用意しておく。」と言います。
しかし、どの方とも浅い関係にしかならず、お相手から身を引かれています。
真剣交際の意味は、浮気されることがない安心できる環境の中で、お互いを真剣に見つめることです。
交際の中で違和感があれば、引き戻すことができます。
相談所もその決断を尊重します。
彼女の場合も何度も「戻ってくるかもしれません」と話してくれました。
こちらも何度も「ダメならダメで戻ってきてよし!」と。
毎回「交際報告」はきちんとあり、自分の婚活を可視化し続けていたのは、先の通りです。
成婚退会後、女性ののリアルな婚活体験話を聞かせてくれました。
まとめ
彼女もお見合いは一回だけでしたが、その分、「真剣交際」では様々な葛藤はありました。
決してサクセスストーリーでもありません。
「婚活に平坦な道なし」です。
彼女の場合はたまたまスタート時に3つのポイントが揃っていました。
だれでもこの3つは取り入れることができるはずです。
お見合い回数がすでに多くなってしまっている方も、交際がうまく進まないという方も、何かしら改善策はあるはずです。
いつまでもさまよわないように、最短ルート目指すには、意外にも、嘘偽りなく、自分らしく、勇気をもって婚活する。
1回目のお見合いで成婚した彼女はただそのことに邁進したように感じます。
青い鳥症候群(あおいとりしょうこうぐん)
モーリス・メーテルリンク作の童話「青い鳥」(仏: L’Oiseau bleu)の中で「主人公のチルチルとミチルが幸せの象徴である青い鳥を探しに行くが、意外と幸せの青い鳥は身近にあることに気付かされる」ことから、「今よりもっといい人が現れる」「今よりもっといい仕事が見つかる」など現実を直視せず根拠の無い「青い鳥」を探し続ける人たちを指す通俗的な呼称である。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)