森とうです。こんにちわ。千葉県柏市で結婚相談所を経営しています。
「お見合いをなかなか盛り上げられない」と悩む人は多いようです。
ドキドキのお見合い1時間は会話もままなりません…。
会話が途切れてしまい、冷や汗タラタラ、ツライ時間でした…
みなさん、本当に頑張っていますよね。
本来、見も知らぬ他人といきなり話が盛り上がるわけがないのです。
あちらは楽しそうにいろいろ教えてくれました。
自分のことはあまり話せなったんです。
…だから、あちらからは『よくわからない人』に思われてしまったかもしれません。
これらはお見合いとして大成功です!
翌日の回答も「交際希望」という嬉しい答えが返っています。
一方、「お見合いは大いに盛り上がりました!」という回答。
良さそうに思えますが、翌日のお相手からの回答は「お断り」。
お見合いは「盛り上げる必要はない」のです。
この記事ではなぜそれでいいのか、の理由を解説します。
「盛りあがった」と感じたのはだれなのか
お見合いが終わったときに「今日は盛り上がりましたね~」という会話でお別れしたとしましょう。
ではなぜ普段という比べる基準がないのに、「盛り上がった」と思えるのでしょうか。
その人の得意な話題で、その人が喜ぶようにお相手が同調してくれたに過ぎないのです。
男性に多いのですが、自分の得意分野だからこそ、ヒートアップしてしまう人がいます。
女性は共感や同調能力が男性よりも優れていると言われています。
賢い女性であればなおさらです。
男性が喜ぶように全く興味のない話題を上手に「盛り上げて」くれるのです。
賢い女性だからこそ、魅力的でもあります。
男性は「盛り上がったんだから交際希望だろう」と思っても、結局「今回限りで」の回答。
お見合いは初対面の場でしか過ぎない
「相手も話に乗ってきたから盛り上がったと思ったんだけど」という方もいます。
結婚相談所のプロフィールがあるとはいえ、全部が全部リアルではありませんよね。
女性の場合はなおさら、警戒心いっぱいで、探り探り、お見合いで様子を見ているのです。
「そのような感じには見えなかった…」という方もいます。
それは女性特有の対応力の高さ。
特に営業系の仕事をしている女性は日々、鍛えられています。
事務系の方でも女性が多い職場で働いていれば、同性同士の「高度な共感コミニケーション」で鍛えられいます。看護師さんなども同じ。
女性こそ話したい
「お見合いが盛り上がった」と交際成立する方はもちろんいます。
でも、よくよく聞いていると、先の様子とは少し違います。
自分が主役ではありませんね。
週末のお見合いが多く行われているラウンジでお茶をして、お見合いの状況を見ると、「交際成立しそうなお見合い」「今回限りで終わるお見合い」がよくわかります。
男性はとりたてて話す様子でもないのに、女性がゼスチャーまで交えて楽しそうに話をしているカップル。
場がすごく明るいです。お見合いが終わり、席を立っていく女性の表情もなんとなく満足気。
一方、危険な雰囲気が漂っているカップル。
男性がなんだかひたすら話に夢中で、女性は上手に「あいづち」「合いの手」「質問」までしてしまうので、ますます男性はヒートアップ。
お見合いの一時間が過ぎるころには、女性はテーブル下で見えないと思っているのか、足元はヒールを半分脱いでブラブラさせていたりします。
席を立つ頃には仕事上がりのホステスのようなやつれた顔で男性の後に席を立っていく。
そして、また別れ際に見事に笑顔を作り直し、「今日はありがとうございました、(ニコっ)」と別れていくのです。
女性は「話したい」「聞いてもらいたい」「共感してもらいたい」を満たしてくれるお相手が好きです。
ご縁は「小さく生んで大きく育てる」
お見合いを盛り上げなければと考えてしまう理由の多くは「沈黙がコワい」から。
そうすると、その緊張が前面に出てしまい、お相手にもその緊張が伝わってしまっている方は多いです。
もちろん「笑顔」もありません。
女性は男性が能面のような顔だと、「プロフィールと違うとガッカリされたのかな」と考えてしまうそうです。
表情がないと、言葉のやりとりだけになり場が冷たくなります。
言葉のやりとりだけで必死に盛り上げようとするので、無駄な言葉が多くなり、言葉で地雷も生んでしまいます。
お見合いの周りが「盛り上がって」「楽しそうに会話」していると、こちらも同じように「盛り上げないと」と焦ってしまうかもしれません。
でもそもそも条件はほかの人も同じです。他人の芝生は青く見えます。
話題をいろいろとふって、お互いにどれが話が続くのかを探る必要はありますが、それでもお相手が「話を続けようという協力姿勢」が見られなければ、ご縁がなかったと割り切ってしまってもいいのではないでしょうか。
交際後も「受け身の交際相手」にあなたは苦労するかもしれないからです。
ムリして頑張りすぎることはありません。
時間がもったいなかったと思うかもしれませんが、その経験はきっと次に生きるはずです。
初見の人同士だから、話が凍り付くようななのは当たり前。
もし話が続きそうであれば、お互いが「努力している」ということです。
ご縁は小さく生んで大きく育てる。
婚活もそのような感じで成り立っているように感じます。